2008年2月17日日曜日

除雪のエネルギーを造形に傾け芸術表現を見せよう-。札幌の建築家や造形作家らが中心となってつくる芸術家集団「カナコ雪造カンパニー」(遠藤歌奈子社長)が、市内四西二の広場「ぷらっとパーク」で十七日まで、「雪のまちなか美術展」を開いている。

さっぽろ雪まつりが終わり、札幌市内の冬季観光は一息ついたが、明治期に建築された時計台や赤れんが庁舎、豊平館は、四季を通じて観光客が絶えない人気スポットだ。韓国のソウル市で十日夜に発生した火災で、六百年の歴史がある国宝・南大門が一晩で灰に帰した。かけがえのない札幌の歴史的建築物を火事から守る仕組みはどうなっているのだろう?
 時計台など三施設は国の重要文化財。消防法施行令で、規模に応じて消火器や火災報知施設などの設置が義務づけられている。
 時計台は、一九九五年から四年間で改修した際、消火施設を更新した。敷地内の北西側と南東側の箱に放水銃と消火栓を格納し、外部からの放火や延焼に備える。ディーゼルエンジンで動く給水ポンプと四十トンをためる受水槽が地下にある。夜間は無人だった南大門とは異なり、警備員も二人常駐している。
 ただ、スプリンクラーは、改修工事の際に撤去した。指定管理者の札幌市友会の門谷陽(かどたによう)・次長は「冬は凍結で使えず、止めているうちに夏も管の赤さびで放水できなくなった。撤去前は屋内消火栓で代用していた」と説明。現在の放水銃も点検後の水抜きが欠かせず、北国ならではの苦労がつきまとう。
 道庁赤れんがにもスプリンクラーはない。開拓使時代の貴重な文書や、絵画が保管されており、水による損傷を防ぐため、ハロンガス(化学消化剤)などの消火設備で対処する。
 豊平館は、結婚式場として使用しており、調理場は火を使う。それだけに、調理人の退出時は、警備員が立ち会うなど、失火に神経を使う。
 市中央消防署は、三施設を特に「三大文化財」と位置づけ、持ち回りで消防訓練を実施している。同署予防課の長谷川清美防火推進係長は「まず管理者の発見、通報、初期消火が大事」と指摘。実地に加え図上演習など、新たな対策を取り入れるよう指導している

(北海道新聞より引用)

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