2007年10月8日月曜日

初水揚げ前に「鵡川ししゃも」店頭に 真相は…日高産をむかわ町で加工

 【苫小牧、むかわ】「新物初入荷 鵡川産ししゃも」。胆振管内むかわ町の鵡川漁協のシシャモ漁が五日解禁されたが、苫小牧市のスーパーなどでは、漁が始まっていないはずの「鵡川産」シシャモが三日ごろから並んでいた。隣町で水揚げされた鮮魚や干物で必ずしも違法ではないが、今や全国ブランドの「鵡川ししゃも」だけに、消費者からは困惑の声も上がっている。
 鵡川漁協のシシャモ漁は五日夕、浜厚真漁港に初水揚げされる。だが、苫小牧市内では、二、三日前から「鵡川産」表示のシシャモが店頭に並んでいる。
 胆振、日高地方では一日に隣の日高管内日高町でシシャモ漁が解禁された。いち早く店頭に並んだのは、実は日高産のシシャモ。苫小牧市内のスーパーの担当者は「むかわ町内で加工されたので『鵡川産』と表示した」とする。
 「鵡川ししゃも」は昨年十一月に地域の特産品に商標権を認める特許庁の地域団体商標(地域ブランド)に登録された。商標を管理する鵡川漁協は「町内で漁獲したものだけでなく、町内で加工されたシシャモも『鵡川ししゃも』で販売することができる」とする。
 さらに、生のシシャモを「鵡川ししゃも」として販売している店もある。農水省の基準では鮮魚の原産地は水域名、水揚げ港名、港の地域名に限られる。農林水産消費安全技術センターの札幌センター小樽事務所は「(日高産シシャモは)とれた水域としては日高沖だが、地域としては『鵡川』といえなくもない。好ましくないが、こちらも違法とまではいえない」としている。
 業界の論理ともいえる商品表示の実態に、消費者の反応は「近くでとれて味も同じなら鵡川産でいい」「店によって表示が違うのはおかしい」などさまざまだ。
(北海道新聞より引用)

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